DICOM形式のCRデータはモダリティ(CR本体)からは1ピクセルあたり10~14ビット(多くは12ビット)でサーバーに送られます。ビューワの多くがWindow CenterとWindow Widthから、1ピクセルあたり8ビットのグレースケール(白黒)データに変換する処理を行います。モニタでDICOM補正機能がある場合は補正し、無い場合はそのまま8ビットのグレースケールで表示します。
ビューワでのグレースケールへのデータ変換時の補正方法は各ソフトによって異なります。線形補正ではなく、DICOM補正のような補正をしているソフトもあるかもしれませんがメーカーのソフトは情報が公開されてませんので、補正方法は不明です。
最近は10ビット表示に対応したグラフィックカード、モニタが比較的安価に手に入りますのでビューワでのグレースケールへの変換時に8ビットではなく、10ビットでの変換を行えば(単純に4倍のデータ量ですので線形補正でも)きれいな画像が得られるのではないかと考えます。
10ビット出力に対応したWindowsのDICOMビューワは確認した範囲では無さそうです。機能を絞ってビューワを作成することはさほど難しくはないのですがモダリティから送られてくるデータがメーカーによって異なります(DICOM形式であっても)ので、データを読み込む処理が大変そうです。