診断に用いるモニタについては医師、歯科医師に関しては「デジタル画像の取り扱いに関するガイドライン」というものがあり、その中で液晶モニタの性能も規定されています。
ガイドラインではモニタ診断を行うには「解像度、輝度、表示階調特性などは、表示部位や診断内容に応じて、適切なものを選ぶ必要があり、DICOM Part14にキャリブレーションされることが望ましい」とあり、「ノートPC やタブレット端末(モバイル端末)については画像参照用や緊急時に限定して使用されるべきである。」とされています。
DICOMキャリブレーションとはモニタのγ補正に関するもので医療用モニタで実装されています。医療用ではないiMacのモニタにDICOMキャリブレーション機能はありません。これらのことから、osirixをビューワとして用い、iMacやipadで診断を行うことは不適切ということになります。
しかし、最新のiMacは最大輝度500cd/m2で4K、5Kモニタですのでキャリブレーション機能が無くても診断する上で問題無いと判断されて使用されることが多いと思われます。
またDICOMキャリブレーションで用いられるGSDF(グレイスケール標準表示関数)は人間工学的に基づいて規定されたもの、つまり多くの人が診断しやすいであろうと考えて設定されているものですので、万人に当てはまるとは限りません。
これらのことから、高性能の汎用モニタであれば診断に用いても問題は無いと考えます。windowsパソコンを用い、dellやamazonでモニタを購入することで安価にPACSを構築できると思います。