現在、検査室にあるパソコンはDICOMサーバソフトであるConquestをインストールしており、固定IPにしています。そのパソコンで突然ネットが繋がらなくなり、DRとの接続もできなくなってしまいました。
色々調べてみるとIPアドレスが169.254.X.Xとなっていることがわかりました。他のパソコンはDHCPにより、自動的にIPを取得する設定になっており、それらは問題無く機能していました。
原因としてDHCPサーバがIPアドレスを割り振る時に、IPアドレスの競合等の異常があるとAPIPA(Automatic Private IP Addressing)という機能が働いて自動的に169.254.X.Xというアドレスが割り振られてしまうとのこと。この状態では当然ネットへの接続はできません。
一度固定IPではなく、自動的にIPを取得する設定に変更するとネットへの接続ができるようになりましたのでIPアドレスの競合の可能性が高くなりました。しかし、病院のネットワークに接続している機器はパソコン、プリンタ、iPad、(本来は別のネットワークにすべきですが)自宅で使用しているFireTV、タブレット等多数あるので特定が困難です。
そこでTeleWatchというソフトでネットワークに存在する機器を調べました。
ネットワーク上のIPアドレス、ホスト名(パソコン以外は表示されませんでした)、MACアドレスが表示されます。20以上の機器が見つかり、予想通りアドレスの競合がありました。しかし、ホスト名が表示されなかったため、何の機器かわかりません。そこで今度はMACアドレス検索を行い、機器を製造しているメーカーを調べました。
上の写真のように企業の名称が表示されますので機器を特定する手掛かりになると思います。今回は中国の企業だったため、思い当たるものがありました。数日前に購入したスマートウォッチです。スマホとペアリングし、接続設定しましたがスマホがWifi接続されており、自動的にスマホのIPアドレスの次のアドレスを取得していたらしいです。スマホのWifi接続をオフにすることで無事解決しました。
病院のネットワークと自宅のネットワークが一緒になってるのがそもそもの問題ですのでネットワーク環境の見直しが必要です。